療育の仕事に興味を持った方へ
「子どもの発達を支える仕事をしてみたい」「保育や教育の経験を、別の形でも活かせないだろうか」。そんな思いから、療育の仕事を調べ始めた方もいると思います。
株式会社THE SHIP代表の土屋です。私は特別支援学校の教員として6年間働いた後、児童発達支援・放課後等デイサービスなどの障害児福祉の分野に移りました。
働く場所は学校から福祉へと変わりましたが、子ども一人ひとりの発達を理解し、必要な支援を考えるという点では、つながっている部分がたくさんあります。一方で、制度や担当する業務には違いもあります。
この記事では、療育で働くには何を知っておくとよいのか、仕事内容、資格、仕事の難しさ、職場選びの順にお伝えします。「自分にできるだろうか」と考えている方が、見学や応募を判断する材料になればと思います。
SHIP中央では、小学生を中心とする放課後等デイサービスの正社員を募集しています。勤務時間は9:00〜18:00、月給226,000円〜です。 募集条件を先に確認したい方は、SHIP中央の正社員求人をご覧ください。
療育とは、どのような仕事?
療育という言葉は、子どもの発達や生活を支えるさまざまな場面で使われます。児童発達支援や放課後等デイサービスも、その一つです。
児童発達支援では主に未就学の子ども、放課後等デイサービスでは就学している子どもを対象に、遊びや生活の場面を通して支援します。例えば、次のようなことです。
- 言葉や身ぶり、絵など、自分に合った方法で気持ちを伝える
- 友達と一緒に遊ぶ、順番を待つ、断りたいときに伝える
- 活動の予定を確かめ、見通しを持って過ごす
- 自分で遊びや使う道具を選び、困ったときには助けを求める
- 遊びや運動を通して、体の動かし方や新しい経験を広げる
- 手洗いや片付け、持ち物の準備など、身の回りのことに取り組む
同じ年齢でも、得意なことや困っている場面は違います。すべての子どもに同じことを求めるのではなく、その子が今どこで困り、どのような手助けがあると取り組みやすいのかを考えます。
子どもと遊ぶだけではない、療育の仕事
療育の現場では、ゲームや運動、制作なども行います。ただ、活動を楽しく進めることだけが仕事ではありません。ここでは、遊びから次の活動へ移ることが難しい場面を例に考えてみます。特定のお子さんの支援記録ではなく、仕事の流れを説明するための例です。
まず、何が起きているかを観察する
「次の活動に行こう」と声をかけても、子どもが積み木を続けているとします。「切り替えが苦手」とまとめる前に、声をかけたタイミング、子どもの視線、手を止めたかどうか、周囲の音、次の活動の内容などを見ます。
行動の背景を考える
今の遊びを完成させたいのか、いつ終わるか分からないのか、次に何をするのか伝わっていないのか。次の活動が難しすぎる可能性もあります。一つの場面だけで理由を決めず、本人の言葉や表情、他の場面の様子も手がかりにします。
環境や伝え方を調整する
終わりと次の予定が分かりにくそうなら、「あと一つ積んだら片付けよう」と区切りを示したり、次の活動の写真を見せたりする方法が考えられます。作りかけを残せる場所を用意する方が合う場合もあります。どの方法がよいかは、その子の理解や気持ちに合わせて考えます。
結果を見て、次の支援につなげる
移動できたかだけでなく、表情や戸惑い、必要だった手助けも確認します。「写真を見て次の場所を確かめた」「片付けは一緒に行った」など、実際の様子を記録して職員と共有します。
一度うまくいった方法が、次も必ず合うとは限りません。うまくいかなければ、見立てや伝え方を見直します。観察する→背景を考える→環境・伝え方を調整する→結果を見る→振り返る。 この積み重ねが、療育の仕事の大切な部分です。
療育の仕事を始めるために必要な資格は?
「療育」という名前の一つの資格があるわけではなく、担当する職種によって要件が異なります。児童発達支援・放課後等デイサービスでは、保育士や児童指導員などが子どもの支援に携わります。
保育士資格を持っている方
保育士は、保育士として放課後等デイサービスの支援に携わることができます。保育士資格と児童指導員任用資格は別のものです。子どもとの関係づくりや遊びの組み立て、保護者とのやり取りなど、保育で培った経験を活かせる場面もあります。
保育士資格の活かし方は、保育園以外で保育士資格を活かせる仕事の記事で紹介しています。
児童指導員の任用資格に該当する方
児童指導員任用資格は、一つの試験に合格して取得する資格ではなく、学歴・資格・実務経験などの所定の要件を満たすことで該当します。例えば、次のようなルートがあります。
- 幼稚園・小学校・中学校・高等学校・中等教育学校の教諭の免許状を持ち、知事が適当と認めるルート
- 大学等で社会福祉学・心理学・教育学・社会学に関する所定の課程を修めるルート
- 高校卒業等に加えて児童福祉事業で2年以上従事するルートや、3年以上従事し知事が適当と認めるルート
ここでは主な例にとどめています。免許状や専攻、勤務先の事業種別、従事期間などの確認が必要です。「子どもに関わる仕事をしていた」というだけで、すべての経験が対象になるわけではありません。
詳しくは児童指導員として働くための資格・仕事内容をご覧ください。教員免許をお持ちの方は、教員免許を活かして児童指導員として働く選択肢も参考になります。
制度上の要件は、山梨県条例第59条(児童指導員の資格)および指定通所支援の基準条例を確認しています(2026年10月30日確認)。ご自身が募集要件を満たすか分からない場合は、応募前にご相談ください。
療育の仕事で、特に大切にしたいこと
子どもの行動をすぐに決めつけない
活動に参加しないとき、「やりたくないだけ」と受け取る前に、説明が伝わっているか、課題の量や音が負担になっていないかを考えます。子どもに頑張ることを求めるだけでなく、大人の伝え方や環境も見直します。
分からないことを職員同士で相談できる
声かけを変えても反応が分からないときは、一人で方法を抱え込まず、「この伝え方をしたとき、こういう様子でした」と共有します。別の職員が見た場面と合わせることで、次に試す方法を考えやすくなります。
支援の結果を振り返り、次の支援に活かす
「今日はできた」で終わらず、どの手助けがあったのかを残します。反対に難しかった日も、できなかったことだけを記録するのではなく、直前の状況や伝え方を振り返ります。子どもの変化と支援の工夫を結びつけて考えることが、支援者としての学びにもなります。
療育の仕事には難しさもあります
子どもの小さな変化に気づける仕事ですが、支援方法がすぐに見つかるとは限りません。同じ活動でも、疲れやその日の出来事によって様子が変わることがあります。結果を急がず、職員で情報を持ち寄って考える必要があります。
また、子どもと直接関わる時間の前後にも仕事があります。教材や活動の準備、支援記録、児童発達支援管理責任者が作成する個別支援計画に向けた情報共有、計画に沿った支援の検討などです。
保護者や学校との連携では、気になったことを一方的に伝えるのではなく、家庭や学校での様子も確認します。安全管理も欠かせません。活動場所や道具の確認、子どもの体調への配慮、送迎時の乗降・人数確認などを担います。SHIP中央の今回の募集にも送迎業務があり、普通自動車運転免許が必要です。
放課後等デイサービスでは、学校のある日と夏休みなどの学校休業日で、受け入れ時間や活動・送迎の流れが異なることがあります。見学では、直接支援だけでなく、準備や記録をいつ行うのか、学校休業日に一日がどう進むのかも確かめてみてください。
療育の職場を選ぶときに確認したいこと
同じ児童発達支援・放課後等デイサービスでも、対象年齢や支援方針、業務の分担は事業所ごとに異なります。給与や勤務時間と一緒に、次のような質問をしてみると、働く姿を具体的に想像しやすくなります。
- 支援方針: 子どもが活動に参加しにくいとき、どのように支援を考えていますか。
- 相談体制: 判断に迷ったときは誰に相談でき、職員間でどう共有していますか。
- 準備・記録: 活動準備や記録の時間は、勤務の中でどのように確保していますか。
- 送迎: 運転する車、送迎範囲、添乗や乗降確認の分担はどうなっていますか。
- 振り返り・研修: 支援を振り返る機会や、入職後に学ぶ機会はありますか。
- 勤務条件: 給与内訳、試用期間中の待遇、学校休業日の勤務、休日出勤と振替休日の扱いはどうなっていますか。
- 職場見学: 子どもへの関わり方や職員同士のやり取りを見学できますか。
求人票に書かれている方針と、実際の支援場面を合わせて確認することが大切です。すぐに応募を決めず、見学で分からなかったことを質問してから判断しても構いません。
SHIP中央では、どのような支援を行っている?
SHIP中央は、山梨県中央市西花輪にある児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所です。今回募集する正社員には、主に小学生の放課後等デイサービスを担当していただきます。必要に応じて、未就学のお子さんの児童発達支援にも従事します。
SHIPの事業所理念は、次のとおりです。
子どもたちに対し真摯に向き合い、一人ひとりの発達の最近接領域を見極め、そこに働きかける支援を行う。
一人ではまだ難しくても、適切な手助けがあればできることを見極めながら、支援を考えます。その判断を一人の感覚だけに任せず、子どもの様子を職員同士で共有し、日々の支援を振り返ることを大切にしています。
SHIP中央の正社員募集について
株式会社THE SHIPでは、SHIP中央で放課後等デイサービスを中心に勤務する正社員を募集しています。
| 勤務先 | SHIP中央 |
|---|---|
| 所在地 | 山梨県中央市西花輪3637-15 |
| 雇用形態 | 正社員(正規雇用) |
| 募集職種 | 放課後等デイサービスの児童指導員・保育士等 |
| 主な担当 | 小学生を中心とした放課後等デイサービス。必要に応じて児童発達支援も担当 |
| 月給 | 226,000円〜 |
| 基本給 | 210,000円 |
| 処遇改善手当 | 16,000円(毎月固定) |
| 勤務時間 | 9:00〜18:00(休憩60分) |
| 休日 | 土日祝休み |
| 年間休日 | 120日以上 |
| 試用期間 | 6か月 |
| 応募資格 | 児童指導員任用資格・保育士等の募集要件に該当する方 |
| 運転免許 | 普通自動車運転免許が必要(送迎業務あり) |
| 待遇 | 社会保険、交通費支給、賞与・昇給制度、研修・資格取得支援等 |
賞与・昇給の具体的な条件、交通費の支給範囲、試用期間中の待遇、行事に伴う休日出勤・振替休日の扱いなどは、求人詳細と見学・面談時にご確認ください。
正社員を中心に募集していますが、フルタイムパートでの勤務もご相談いただけます。 フルタイムパートの給与・勤務条件は、上記の正社員の条件とは異なります。
他の職種を含む募集状況は、THE SHIPの採用一覧に掲載しています。
「療育で働きたい」という気持ちを、次の一歩へ
療育の仕事に関心があっても、「自分の資格で働けるのか」「これまでの経験が活かせるのか」と迷うことはあると思います。資格や仕事内容の疑問は、応募を決める前に確認できます。
SHIP中央では、応募前の見学やお問い合わせも受け付けています。実際の支援や職場の雰囲気を見て、働き方を確認してから判断していただければと思います。見学・面談についての案内もご覧ください。
「療育の仕事をもう少し詳しく知りたい」「自分の資格が募集要件に合うか確認したい」という段階でも構いません。まずはSHIP中央の仕事について知っていただくところから、ご相談いただければと思います。

