放課後等デイサービスで働いたことがなくても、応募できる?
「保育士として働いてきたけれど、放課後等デイサービスは未経験」
「教員免許は持っているけれど、障害児福祉の仕事は初めて」
「子どもに関わる経験はあるけれど、児童指導員として働けるのだろうか」
転職を考えるとき、このような疑問を持つ方もいると思います。
株式会社THE SHIP代表の土屋です。
私は特別支援学校の教員として6年間勤務した後、児童発達支援や放課後等デイサービスなどの障害児福祉の分野へ移りました。
学校と福祉では、仕事内容や制度に違いがあります。しかし、子どもの様子を観察すること、分かりやすく伝えること、活動を計画することなど、共通して活かせる力もあります。
結論からお伝えすると、放課後等デイサービスでの勤務経験がなくても、必要な資格・要件を満たしていれば、児童指導員や保育士として働ける場合があります。
ただし、制度上の資格要件と、現在の求人で求める経験・担当業務の条件は別に確認が必要です。SHIP中央への応募についても、お持ちの資格とこれまでの仕事内容・勤務期間を伺い、募集要件に該当するかを個別に確認します。
今回は、未経験という言葉の意味を整理しながら、これまでの経験がどのように活かせるのか、仕事を始める前に何を確認したらよいのかを紹介します。
「未経験」には、実は異なる意味があります
求人情報で「未経験可」と書かれていても、何が未経験なのかによって意味が変わります。
① 放課後等デイサービスでは働いたことがない
保育園、幼稚園、学校などで子どもに関わる仕事をしてきたものの、放課後等デイサービスは初めてという方です。
これまでの資格や経験によっては、応募できる可能性があります。今回の記事では、主にこのような方に向けて、経験の活かし方を紹介します。
問い合わせの際は、「放課後等デイサービスは初めてですが、保育士資格があり、保育園で○年間勤務しました」のように、初めての分野と経験してきた仕事を分けて伝えると確認しやすくなります。
② 子どもと関わる仕事自体が初めて
保育や教育、児童福祉での勤務経験がない方です。
この場合も、学歴や保有資格によって児童指導員の任用資格要件に該当する可能性はあります。例えば、教員免許に基づくルートと、児童福祉事業での実務経験に基づくルートは異なります。
ただし、任用資格に該当する可能性があることだけで、SHIP中央の現在の採用対象になるとは限りません。 職種ごとの募集要件や、求められる経験年数を確認してください。
③ 児童指導員の任用資格に必要な条件を満たしていない
この場合は、放課後等デイサービスで児童指導員として配置されるための要件を、まず確認する必要があります。
子どもとの関わりが好き、子育ての経験がある、といったことだけで任用資格の要件を満たすわけではありません。保育士資格がある方は、児童指導員とは別に、保育士としての募集要件を確認します。
「放課後等デイサービスが初めて」ということと、「必要な資格や経験を持っていない」ということは同じではありません。
資格名・免許状の種類、学歴、勤務先の事業種別、担当業務、勤務期間を整理して相談することが、応募を考える最初の一歩です。証明書類が必要な場合は、確認する内容をご案内します。
児童指導員として働くために必要な資格は?
児童指導員には、法令で定められた任用資格の要件があります。主なルートには、次のようなものがあります。
- 教員免許: 幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校の教諭の免許状を持ち、都道府県知事が適当と認めた方。
- 大学等での学び: 大学(短期大学を除く)で社会福祉学・心理学・教育学・社会学を専修する学科または相当する課程を修めて卒業した方など。所定の大学院課程等によるルートもあります。
- 専門資格: 社会福祉士、精神保健福祉士など。現行の基準には、こども家庭ソーシャルワーカーも含まれます。
- 児童福祉事業の実務経験: 高校卒業等の所定の学歴要件を満たし、2年以上従事した方。または3年以上従事し、都道府県知事が適当と認めた方。
このほか、指定の養成施設を卒業するルートなどがあります。学部名や「子どもに関わった年数」だけで判断せず、資格・履修内容・事業種別・業務内容と証明書類を確認します。
保育士資格は児童指導員任用資格とは別の資格ですが、放課後等デイサービスでは保育士として働くことができます。
詳しくは児童指導員任用資格の取得方法をご覧ください。制度上の要件は児童福祉施設の設備及び運営に関する基準・第43条を確認しています。個別の該当性は、最新の公的資料とご自身の証明書類で確認します。
「自分が応募できるか分からない」という場合は、資格やこれまでの経験についてお問い合わせください。
保育士の経験が活かせる3つの場面
1.遊びや活動を通して子どもを支える
保育園では、遊びや生活を通して子どもの発達を支えています。放課後等デイサービスでも、遊びは大切な支援の機会です。
例えば、友達とのゲームでは、順番を待つことや自分の希望を伝えること、相手の反応を受け止めることなど、子どもによって異なる目標を設定する場合があります。
これまで遊びの内容や進め方を工夫してきた経験は、こうした活動にも活かせます。小学生の興味や本人の希望も確かめ、年齢に合った遊び方を考えます。
2.子どもの気持ちを理解しようとする
子どもが活動を嫌がったり、気持ちをうまく伝えられなかったりする場面があります。
そのときに、すぐに参加を求めるのではなく、表情や行動、周囲の環境を確認することが大切です。例えば、道具を避けているなら、使い方が分からないのか、感触が苦手なのかなど、理由を決めつけずに確かめます。
保育の中で培ってきた、子どもの思いを受け止めようとする姿勢が役立ちます。
3.保護者と情報を共有する
日々の子どもの様子を具体的に伝えることや、家庭での様子を聞くことも大切です。
例えば「楽しく過ごしました」だけでなく、「使いたい道具を指さして選び、職員と一緒に制作を始めました」と伝えると、どのような姿があったかを共有しやすくなります。
保育園などでの連絡帳や面談、保護者対応の経験も活かせる場面があります。保育士の方の働く選択肢については、保育園以外で保育士資格を活かせる仕事でも紹介しています。
教員経験が活かせる3つの場面
1.課題を子どもの理解度に合わせる
例えば、ある課題に取り組むことが難しい子どもがいたとします。その場合、課題を小さな段階に分けたり、見本を示したり、取り組む量を調整したりします。
教員として授業づくりや個別の指導に取り組んできた経験は、発達支援でも活かせます。
2.見通しを持てるように伝える
子どもによっては、次に何をするのか分からないことが不安につながります。
予定を写真で示す、説明を短くする、活動の終わりを分かりやすく伝えるといった方法が役立つことがあります。学校で培った教材や説明の工夫は、こうした場面でも活かせます。
3.学校生活をイメージできる
放課後等デイサービスを利用する子どもたちは、学校でも多くの時間を過ごしています。
授業、休み時間、給食、学級での活動など、学校生活の様子を理解していることは、子どもの困りごとを考える際の手がかりになります。
ただし、学校の方法をそのまま当てはめるのではなく、福祉の立場から新しく学ぶことも必要です。
未経験から働く場合、新しく学ぶことは?
保育士や教員の経験があっても、障害児福祉の仕事を始めると、新しく学ぶ内容があります。
- 放課後等デイサービスの制度と役割
- 個別支援計画の内容と、それに沿った支援
- 子どもの行動の背景を考えるアセスメント
- 事実と解釈を区別した支援記録
- 送迎や活動中の安全管理
- 保護者・学校・関係機関との連携
- 虐待防止や権利擁護、個人情報の取扱い
これらは、一度説明を聞けばすべて身につくものではありません。学んだ内容を日々の支援で実践し、職員同士で確認しながら、少しずつ理解を深めていくことが重要です。
最初からすべての支援方法を知っている必要はありません。ただし、安全に関わる手順が分からないまま進めたり、事故や気になる出来事を自分だけで判断したりしないことが必要です。事業所の手順に沿って安全を確保し、速やかに報告・連絡・相談します。
仕事内容全体を知りたい方は、療育の仕事内容・必要な資格・職場選びも参考にしてください。
支援に迷ったら、どう考えればよい?
ここからは、考え方を紹介するための仮定の場面です。小集団活動が始まっても、参加できずにいる子どもがいたとします。
初めての支援では、どう関わればよいか迷うかもしれません。そんなとき、すぐに「参加するよう促すこと」だけを考える必要はありません。
- 「活動の内容は伝わっているかな」
- 「何をするか見通しを持てているかな」
- 「周囲の音や人の動きが負担になっていないかな」
- 「課題が難しすぎたり、手順が多すぎたりしないかな」
- 「本人はどうしたいと思っているかな」
- 「参加の仕方を選べるようにした方がよいかな」
と、いくつかの可能性を考えます。見本を一つ示す、静かな場所から様子を見る、短い時間だけ参加するなど、その子の様子や意向を確かめながら方法を検討します。
そして、実際にどのような関わりをしたのか、子どもがどう反応したのかを記録し、他の職員とも共有します。
分からないときに、一人で答えを出さなくてもよい。
ただし、分からないことをそのままにするのではなく、確認し、相談し、次の支援に活かすことが大切です。
SHIPでは、学びながら支援を考えることを大切にしています
SHIPの事業所理念は、
「子どもたちに対し真摯に向き合い、一人ひとりの発達の最近接領域を見極め、そこに働きかける支援を行う。」
です。
子どもが今できること、適切な手助けがあればできることを丁寧に見極めながら、その子に合った支援を考えます。
SHIPでは、職員向けのガイドブックや、管理者・児童発達支援管理責任者との相談、日々の振り返りなどを通して、支援について考えることを大切にしています。
最初からすべての支援方法を知っていることよりも、目の前の子どもをよく見て、分からないことを質問し、自分の関わりを振り返ることを重視しています。
入職前に確認してほしいこと
放課後等デイサービスが未経験の場合は、応募前に仕事内容を具体的に知っていただきたいと思います。
- 資格と経験年数: 今回の募集で必要な資格・実務経験は何か。自分の経験が要件に含まれるか。どの証明書類が必要か。
- 担当する子ども: 小学生を中心に、どの年齢や支援内容を担当するか。児童発達支援に関わる範囲はどのくらいか。
- 支援以外の仕事: 活動・教材の準備や記録を、いつ、どのように行うか。入職後はどの業務から覚えるか。
- 送迎: 運転・添乗の担当、車種や送迎範囲、安全確認と引き渡しの手順はどうなっているか。
- 学校休業日: 夏休み・冬休みなどは、学校がある日と活動や準備の流れがどう変わるか。
- 相談体制: 支援に迷ったときの相談先や、職員間で確認・振り返りをする方法はどうなっているか。
- 実際の働き方: 残業や行事による休日出勤の頻度、振替休日等の運用、試用期間中の条件はどうなっているか。
見学・面談では、こうした点も確認していただけます。「未経験でもできるか」だけではなく、「この職場で学びながら働いていけそうか」という視点で考えることも大切だと思います。
児童指導員の役割をもう少し知りたい方は、児童指導員として働くための資格と仕事内容もご覧ください。
SHIP中央では放課後等デイサービスの正社員を募集しています
株式会社THE SHIPでは現在、山梨県中央市のSHIP中央で、放課後等デイサービスを中心に勤務する正社員を募集しています。
主に小学生を対象とした支援を担当し、必要に応じて未就学児の児童発達支援にも関わります。
主な募集条件
| 勤務先 | SHIP中央(山梨県中央市西花輪3637-15) |
|---|---|
| 雇用形態 | 正社員(正規雇用) |
| 募集人数 | 1名 |
| 主な担当 | 小学生中心の放課後等デイサービス。必要に応じて児童発達支援にも従事 |
| 月給 | 226,000円〜 |
| 基本給 | 210,000円 |
| 処遇改善手当 | 16,000円 |
| 勤務時間 | 9:00〜18:00(休憩60分) |
| 休日 | 土日祝休み・年間休日120日以上(行事による休日出勤等の詳細は要確認) |
| 主な応募資格 | 保育士、児童指導員任用資格等の募集要件を満たす方。資格・経験年数は個別に確認 |
| 運転免許 | 普通自動車運転免許が必要 |
| 試用期間 | 6か月 |
| 待遇 | 社会保険、交通費、賞与・昇給制度、研修・資格取得支援等 |
※募集の継続状況や必要な経験年数、休日出勤・振替休日等の運用、試用期間中の条件、交通費・賞与・昇給等の詳細は、最新の求人情報や見学・面談時に確認してください。正式な労働条件は採用時の労働条件通知書等でご案内します。
正社員の採用を中心としていますが、フルタイムパートでの勤務もご相談いただけます。上記は正社員の条件です。フルタイムパートの給与・待遇は異なります。
募集一覧は採用・求人情報でもご確認いただけます。
放課後等デイサービスが初めての方も、まずはご相談ください
「保育士としての経験を、小学生の支援でも活かしてみたい」
「教員免許や学校での経験を活かせる仕事を探している」
「障害児福祉について学びながら働きたい」
という方は、ぜひSHIP中央の仕事について知っていただければと思います。
自分の資格や経験年数が募集要件に該当するか分からない場合も、個別に確認できます。応募を決める前の見学も受け付けています。
これまでの経験を大切にしながら、新しい専門性を身につけていきたい方との出会いをお待ちしています。
フォームの職種欄に該当する項目がない場合は「まだ決まっていない・相談したい」を選び、「その他何かあればご記入ください。」の欄に「SHIP中央・放課後等デイサービスの正社員希望」とお書き添えください。資格確認や見学についての相談からでも構いません。

