はじめに|児童指導員に向いているのは、どんな人?
「子どもが好きだけれど、児童指導員の仕事に向いているのだろうか」
「発達支援の経験がない自分にもできるのかな」
「保育士や教員の経験はあるけれど、放課後等デイサービスではどんな力が必要なのだろう」
転職を考えるとき、そんな疑問を持つ方もいると思います。
株式会社THE SHIP代表の土屋です。
児童指導員の仕事には、子どもと楽しく関わる時間もあれば、支援方法に悩んだり、予想していなかった出来事に対応したりする時間もあります。
そのため、「子どもが好き」という気持ちは大切ですが、それだけで判断できる仕事ではありません。
今回は、放課後等デイサービスで働くうえで大切だと考えている7つの特徴を、支援の場面を想定した例とともに紹介します。ここで挙げる例は、特定のお子さんの支援記録ではありません。
最初からすべてに当てはまる必要はありません。性格診断や、向き不向きを決めるための採点表ではなく、仕事でどんな行動が求められるかを知るための記事です。自分がこれまで培ってきた力と、これから身につけたい力を考える参考にしていただけたらと思います。
資格や仕事の全体像を先に確認したい方は、児童指導員として働くには?保育士・教員経験を活かして放課後等デイサービスへをご覧ください。この記事では、実際に働く場面で必要になる力を掘り下げます。
1.子どもの小さな変化に気づける人
発達支援では、子どもの大きな成長だけでなく、日々の小さな変化を捉えることが大切です。
例えば、いつもは職員に促されて活動に参加していた子が、今日は自分から席に座ったとします。
一見すると小さな出来事かもしれません。
しかし、その子にとっては大きな一歩かもしれません。
そのときに、
「今日は何が違ったのだろう」
「活動の内容が分かりやすかったのかな」
「周囲の環境が落ち着いていたのかな」
と考えることで、次の支援につながります。
保育園や学校で培ってきた観察力は、こうした場面でも活かせます。
2.子どもの行動を、すぐに決めつけない人
活動が始まっても参加しない子どもがいたとします。
その様子を見て、
「やる気がない」
「わがままを言っている」
と判断するのは簡単です。
しかし、活動内容が理解できていない、終わりの見通しが持てない、課題が難しすぎる、周囲の音が負担になっているなど、いくつもの可能性があります。説明が長くて分かりにくかったり、人の出入りが多く落ち着かなかったりすることも考えられます。
例えば、活動の手順を写真で示す、課題を一つずつに分ける、静かな場所を用意するといった調整を行い、子どもの反応を確かめます。本人の言葉や表情にも目を向け、推測を事実として扱わないことが大切です。
SHIPでは、子どもの行動だけを見て結論を出すのではなく、その背景を考えることを大切にしています。
一度の観察だけで理由が分かるとは限りません。
だからこそ、複数の可能性を考え、関わり方や環境を変えながら確かめていきます。
「この子はこういう子」と決めつけず、目の前の姿から考え直せること。
それは、児童指導員として大切な力の一つです。
3.遊びの中にも、支援の目的を見つけられる人
放課後等デイサービスでは、ゲームや制作、運動遊びなど、さまざまな活動を行います。
例えば、複数の子どもが一緒にボール遊びをするとします。
その活動には、
友達にボールを渡す、順番を待つ、相手の動きを見る、ルールを理解する、自分の気持ちを伝える
など、多くの経験が含まれています。
同じ活動でも、子どもによって支援の目標は異なります。ある子には「相手に向けてボールを渡す」、別の子には「困ったら手伝ってと伝える」という経験が大切かもしれません。全員に同じ達成を求めず、回数やルール、手助けの量を調整します。
「今日は何をして遊ぼうか」
だけではなく、
「この活動を通して、その子に何を経験してほしいか」
を考えられることが大切です。
保育士として遊びを考えてきた経験や、教員として授業を組み立ててきた経験も、ここで活かすことができます。
保育の経験が活きる場面については、保育士から放課後等デイサービスへ|保育経験を発達支援に活かすでも紹介しています。
4.一人で抱え込まず、周囲と相談できる人
児童指導員の仕事には、一人では判断が難しい場面もあります。
例えば、ある子どもへの声かけについて、職員同士で考え方が異なることがあります。
「本人に任せてみた方がよい」
「今はもう少し手助けが必要ではないか」
どちらにも理由があるかもしれません。
そんなときに大切なのは、自分の考えだけを正解にしないことです。
例えば「最初の手順は自分でできたが、次の道具を選ぶところで止まっていた」と、見たことを具体的に共有します。そのうえで「まず待ち、困っている様子があれば選択肢を示す」など、手助けをするタイミングを相談します。お互いの意見を聞きながら、次に試す方法を考えていきます。
SHIPでは、終礼や会議、日々の情報共有を通して、職員同士で支援について話し合うことを大切にしています。
「分からないので教えてください」
「私はこう考えたのですが、どう思いますか?」
そう言えることも、専門職として大切な力だと思っています。
5.安全を大切にし、落ち着いて対応しようとする人
児童指導員には、子どもの成長を支えることと同時に、安全を守る責任があります。
放課後等デイサービスでは、活動中だけでなく、送迎や移動、食事など、さまざまな場面で安全への配慮が必要です。
例えば、活動中に一人の子が困っているときでも、他の子どもたちの様子を確認する必要があります。
一つのことに集中しすぎず、周囲の状況を把握することが大切です。
予想していなかった出来事が起きたときも、一人で何とかしようとするのではなく、必要に応じて他の職員に応援を求めます。
最初からどんな場面にも冷静に対応できる必要はありません。
ただし、安全に関わることを曖昧にせず、決められた手順を守り、確認や相談を大切にする姿勢は必要です。
6.記録や情報共有を大切にできる人
児童指導員の仕事は、子どもと直接関わっている時間だけではありません。
支援の後には、記録を書く仕事もあります。
例えば、
「今日は集団活動に参加できた」
という記録だけでは、どのような支援が有効だったのか十分には分かりません。
「最初は参加を迷っていたが、活動の順番を写真で示したところ、自分から席に座って参加した」
と記録すれば、次の支援にも活かしやすくなります。
また、担当する職員が変わっても、必要な支援が継続できるように情報を共有することも重要です。
記録は事務作業であると同時に、支援の質を高めるための情報でもあります。観察した事実と自分の考えを分け、個人情報は事業所で決められた方法で管理します。
子どもの様子をチームで理解し、次の支援につなげるための仕事です。
文章を書くことが最初から得意である必要はありませんが、事実を具体的に伝えようとする姿勢は大切です。
7.うまくいかなかったことからも学べる人
どれだけ準備していても、支援が思うように進まないことがあります。
活動に参加できなかった。
伝えたことがうまく伝わらなかった。
子どもの気持ちが大きく乱れてしまった。
そんな日もあります。
そのときに、
子どもの努力不足だけに理由を求めたり、「今日はうまくいかなかった」だけで終わらせたりせず、
「説明が長すぎたのかもしれない」
「活動の難易度が合っていなかったかもしれない」
「もう少し早く声をかけられたかもしれない」
と振り返ることで、次の支援につながります。
もちろん、すべての原因が支援者にあるわけではありません。
それでも、自分たちが変えられることはないかと考える姿勢を大切にしています。
一度の失敗で自分を否定する必要はありません。
支援の結果を見て、次の方法を考えること。その積み重ねが専門性につながります。関わり方を変えたことで子どもが安心して取り組めるようになり、その変化をチームで共有できることは、この仕事のやりがいの一つです。
反対に、仕事で大変だと感じやすいのはどんなところ?
ここまで7つの特徴を紹介しましたが、児童指導員の仕事には難しさもあります。
子どもへの支援が、いつもうまくいくわけではありません
同じ方法がすべての子どもに合うわけではありません。
今日うまくいった方法が、明日も同じように使えるとは限りません。
その日の体調や気分、周囲の環境などによっても子どもの姿は変わります。
直接支援以外の仕事もあります
活動準備、記録、アセスメント、保護者との連絡、職員間の情報共有なども大切な業務です。個別支援計画についても、児童発達支援管理責任者が担う作成・見直しに向けて、日々の様子や支援の結果を共有し、チームで検討します。児童指導員が一人で計画作成の責任を負うという意味ではありません。
子どもと一緒に遊ぶ時間だけを想像していると、仕事内容にギャップを感じるかもしれません。
送迎や学校休業日の対応もあります
放課後等デイサービスでは、学校や家庭への送迎もあります。
また、夏休み・冬休み・春休みなどの学校休業日は、子どもたちが日中から利用するため、通常の平日とは働き方が変わります。
学校の長期休業期間と同じように休める仕事ではないことも、入職前に知っていただきたい点です。今回のSHIP中央の募集時間は9:00〜18:00ですが、子どもの利用時間に合わせて、活動準備や送迎などの一日の配分が変わります。
チームで支援を調整する時間も必要です
自分には取り組みやすい方法でも、別の職員が同じように関われるとは限りません。子どもの反応や注意点を共有し、支援方法をすり合わせる必要があります。相談や振り返りの時間も含めて、仕事の全体を見ていただければと思います。
業務の順番や一日のイメージを知りたい方は、放課後等デイサービスの仕事内容と1日の流れをご覧ください。
7つすべてに当てはまらなくても大丈夫です
今回挙げた7つの特徴は、最初からすべて身についていなければならないものではありません。
例えば、
「子どもと関わることは好きだけれど、記録を書くのは少し苦手」
「保育士としての経験はあるけれど、行動の背景を考える方法はまだ詳しくない」
という方もいると思います。
大切なのは、今の自分にできることを知り、分からない部分について学んでいけることです。
一方で、安全を守るための手順や、チームでの情報共有など、仕事をするうえで欠かせない責任もあります。
自分の得意なことを活かしながら、新しい専門性を身につけていく仕事だと考えていただければと思います。
SHIPでは、子どもを丁寧に見ることを大切にしています
SHIPの事業所理念は、
「子どもたちに対し真摯に向き合い、一人ひとりの発達の最近接領域を見極め、そこに働きかける支援を行う。」
です。
今、一人でできること。
少し支援があればできること。
まだ難しいこと。
そうした違いを丁寧に見ながら、その子に合った経験や関わり方を考えていきます。
経験年数や資格だけではなく、子どものことを知ろうとし、周囲と協力しながら学び続けられる方と、一緒に支援をつくっていきたいと考えています。
支援の背景にある考え方は、「子どもを理解したい」人と働きたい|SHIPが採用で大切にしていることでも紹介しています。
SHIP中央では正社員を募集しています
株式会社THE SHIPでは現在、山梨県中央市のSHIP中央で、放課後等デイサービスを中心に勤務する正社員を募集しています。
主に小学生を対象とした支援を担当し、必要に応じて未就学のお子さんへの児童発達支援にも関わります。
主な募集条件
| 雇用形態 | 正社員(正規雇用) |
|---|---|
| 勤務先 | SHIP中央 |
| 所在地 | 〒409-3843 山梨県中央市西花輪3637-15 |
| 主な業務 | 小学生中心の放課後等デイサービス。必要に応じて児童発達支援にも従事 |
| 月給 | 226,000円〜 |
| 基本給 | 210,000円 |
| 処遇改善手当 | 16,000円 |
| 勤務時間 | 9:00〜18:00(休憩60分) |
| 休日 | 土日祝休み |
| 年間休日 | 120日以上 |
| 試用期間 | 6か月 |
| 主な応募資格 | 保育士、児童指導員任用資格等の対象要件を満たす方 |
| 運転免許 | 普通自動車運転免許が必要(送迎業務あり) |
| 社会保険・交通費 | 社会保険完備・交通費支給 |
| 賞与・昇給 | 賞与制度・昇給制度あり |
| その他 | 研修・資格取得支援あり |
上記は2026年10月26日時点の募集案内です。賞与・昇給の具体的な条件や金額、交通費の上限、試用期間中の待遇は面談等でご確認ください。正式な労働条件は採用時の労働条件通知書等でご案内します。
児童指導員任用資格は、学歴・資格・児童福祉事業の実務経験などに応じた複数の要件があります。教員免許によるルートにも知事が適当と認める要件があるため、「教員経験がある」というだけで一律に判断はできません。また、放課後等デイサービスの配置基準では「児童指導員又は保育士」とされており、保育士資格と児童指導員任用資格は区別して確認します。
資格の該当性は、免許状や卒業・実務経験に関する書類等を確認しながら個別にご案内します。根拠は山梨県児童福祉施設基準条例第59条および山梨県指定通所支援基準条例第74条です。
正社員を中心に募集していますが、フルタイムパートでの勤務もご相談いただけます。
上の表は正社員の条件です。フルタイムパートの給与・待遇は別途ご案内します。
まずは、SHIP中央の仕事を知ってください
「児童指導員の仕事に向いているか分からない」
「これまでの保育や教育経験を活かせるか知りたい」
「実際に子どもたちとどのように関わっているか見てみたい」
という段階でも構いません。
見学をしたからといって、必ず応募する必要はありません。実際に事業所を見学し、職場の雰囲気や仕事内容、支援の考え方を知ったうえで、自分に合う仕事かどうかを判断していただければと思います。
子ども一人ひとりについて丁寧に考え、チームで支援をつくっていきたい方との出会いを楽しみにしています。
フォームには「SHIP中央・正社員希望」とお書き添えください。見学・相談のみのご希望でも構いません。

