教員免許を、学校以外でも活かせることをご存じですか?
「教員免許を持っているが、学校では勤務していない」「教員経験を別の仕事で活かしたい」「学校以外で子どもに関わる仕事はないか」。そんな思いで、次の仕事を探している方もいると思います。
株式会社THE SHIP代表の土屋です。私は特別支援学校の教員として6年間勤務した後、児童発達支援・放課後等デイサービスなどの障害児福祉の分野へ移りました。
教員免許を活かせる仕事の一つに、放課後等デイサービスの「児童指導員」があります。学校で働いた経験がない方も、資格要件を満たしていれば対象になり得ます。教員採用試験の受験や学校への就職だけが、免許を活かす道ではありません。
この記事では、教員免許による資格要件と、実際に担当する仕事、応募前に確認したいことを紹介します。山梨県中央市のSHIP中央では、小学生を中心とした放課後等デイサービスで働く正社員を募集中です。
教員免許があれば児童指導員として働ける?
児童指導員は、児童福祉施設などで子どもの生活や発達を支える職員です。児童指導員として配置されるには、法令に定められた任用資格の要件を満たす必要があります。任用資格は、一つの国家試験に合格して取得するものではなく、学歴・資格・実務経験などの所定の要件に該当するかを確認するものです。
2026年10月27日時点の「児童福祉施設の設備及び運営に関する基準」第43条第1項第9号では、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校の教諭免許状を有し、都道府県知事が適当と認めた方が対象とされています。
そのため、「教員免許を持っていれば、無条件に児童指導員として配置できる」ということではありません。免許状の種類や有効性、必要書類、自治体の取扱いを確認したうえで判断します。特別支援学校の免許状など、ここに列挙した校種以外の免許についても、名称だけで同じ扱いと判断せず、併有する免許状を含めて個別に確認します。
根拠となる公的情報は、国の基準第43条と山梨県条例第59条で確認できます。
教員として勤務した経験がなくても対象になる?
教員免許によるこのルートには、教員としての勤務経験年数そのものは要件として定められていません。教員免許を取得して別の業種に就職した方や、取得後に学校では勤務していない方も、対象になる可能性があります。
一方で、「学校での勤務経験が必要ないこと」と「資格や書類の確認が不要なこと」は別です。免許状を手元に用意し、校種・免許の種類・取得時期などを確かめておくと、相談を進めやすくなります。有効性が分からない場合も、自己判断で対象外と決めずにお問い合わせください。最終的な資格要件と応募可否は個別に確認します。
教員免許を活かせる「放課後等デイサービス」とは?
放課後等デイサービスは、障害や発達上の支援ニーズのある就学児童が、放課後や学校休業日に利用する福祉サービスです。一人ひとりの発達や生活状況に応じて、日常生活、コミュニケーション、対人関係、社会参加などを支えます。
例えば、遊びや運動、集団活動の中で、自分が使いたい道具を伝える、友達と役割を相談する、二つの活動から自分で選ぶ、といった経験を重ねます。持ち物を整理することや、困ったときに「手伝って」と助けを求めることも、支援につながる大切な場面です。
同じ活動をしていても、目標や必要な手助けは子どもによって異なります。遊ぶことに加えて、「この活動で、本人がどんな経験をできるか」を考え、道具や説明、人数などを調整する仕事です。職種全体の仕事内容は、児童指導員として働くための資格と仕事をまとめた記事でも紹介しています。
教育を学んできた経験が活きる5つの場面
教職課程や教育実習で学んだことは、発達支援を学ぶときの手がかりになります。ここでは支援の例を紹介します。免許を持っているだけで、最初から専門的な支援をすべて担えるという意味ではありません。
1.子どもの理解度に合わせて伝える
例えば、工作の手順をまとめて説明すると迷ってしまう子には、「まず紙を選ぼう」と一つずつ伝えたり、完成見本や写真を示したりします。教育実習で説明を工夫した経験も、子どもにどう伝わったかを確かめる視点につながります。
2.課題を段階的に設定する
一人で道具を片づけることが難しくても、置き場所の写真があればできるかもしれません。今できることと、手助けがあればできることを分けて考えます。これはSHIPが大切にしている「発達の最近接領域」という考え方にもつながります。
3.集団と個人の両方を見る
同じゲームに参加していても、ある子は順番を確かめること、別の子は友達に希望を伝えることが目標になる場合があります。活動全体の進み方と一人ひとりの参加の様子を見て、待ち時間や役割を調整します。
4.子どもの行動の背景を考える
活動が始まっても席に座らないとき、「やる気がない」と決める前に、何をするか伝わっているか、周囲の音が負担になっていないか、次の活動の見通しがあるかを確かめます。行動だけを評価せず、環境や関わり方を見直すことが支援につながります。
5.学校と連携する
教職課程で学んだ学校生活の仕組みや、教育実習で見た授業・休み時間の様子は、学校との情報共有を理解する助けになります。ただし、目の前の子の学校生活を知っているとは限りません。保護者や先生から具体的な状況を聞き、推測と事実を分けて支援を考えます。
特別支援学級や特別支援学校での実務経験をお持ちの方には、特別支援教育の経験を活かす働き方の記事で、経験に応じた支援や役割を紹介しています。
教員経験がなくても、これから学んでいけます
学校での勤務経験がない方も、障害児福祉が初めての方も、入職後には新しく学ぶ内容があります。個別支援計画の読み方、子どもの得意なことや難しさを把握するアセスメント、支援記録、発達支援の専門知識、障害児福祉の制度などです。
SHIPでは、職員向けガイドブックで支援の考え方を確認し、現場の実践と結びつけながら学びます。困ったときの主な相談先は、管理者・児童発達支援管理責任者です。会議や終礼、日々の振り返りを通じて、試した関わりと子どもの反応を共有し、次の支援を考えます。
初めからすべてを知っている必要はありません。一方で、子どもの安全を守ること、必要な情報を共有すること、判断に迷うときに相談することは、経験にかかわらず大切です。具体的な業務の習得の進め方は、見学や面談でもご確認ください。
学校と放課後等デイサービスでは働き方も違います
学校では、授業や学級経営、校務分掌など、学校教育に関わる仕事を担います。放課後等デイサービスでは、発達や生活の支援を中心に、活動準備、記録、送迎、保護者対応、職員間の情報共有などを行います。
学校がある日は放課後の利用が中心ですが、夏休み・冬休み・春休みなどは日中から利用するため、業務の流れが変わります。学校の長期休業期間と同じような休暇がある仕事ではありません。学校休業日の活動や送迎の流れも、見学時に確認していただきたい点です。
支援方法は一人で決めず、職員と相談し、記録を手がかりに調整します。学校での働き方と比較する際は、子どもと関わる時間だけでなく、準備・記録・連携を含めて考えてみてください。
学校を退職された方の経験の活かし方は、退職した小学校の先生に向けた記事でも紹介しています。
SHIP中央では、どんな仕事をする?
SHIP中央は、山梨県中央市にある児童発達支援・放課後等デイサービスの事業所です。今回募集する正社員は、主に小学生を中心とした放課後等デイサービスを担当します。必要に応じて、未就学児の児童発達支援に入ることもあります。
支援の前には、個別支援計画や子どもの様子を確認し、活動を計画して道具や環境を準備します。活動中は直接支援と進行を担当し、その日の反応に応じて説明や手助けを調整します。送迎では移動の安全を確認し、保護者や学校との引き渡しも行います。
支援の後は、どのような働きかけで子どもがどう反応したかを記録します。その情報をアセスメントや保護者との連携、職員間の共有に活かし、次の支援方法を調整します。子どもと関わることと、チームで支援を考えることの両方を担う仕事です。
SHIPが大切にしていること
SHIPの事業所理念は、次のとおりです。
子どもたちに対し真摯に向き合い、一人ひとりの発達の最近接領域を見極め、そこに働きかける支援を行う。
一人ではまだ難しくても、適切な手助けがあれば取り組めることがあります。子どもの行動を表面的に判断せず、何が分かっていて、どこに助けが必要かを考え、環境や関わり方を調整します。
自分の考えだけで支援を決めず、職員同士で検討すること。うまくいったことも難しかったことも振り返り、改善すること。こうした日々の積み重ねを大切にしています。
SHIP中央の正社員募集について
株式会社THE SHIPでは、以下の条件でSHIP中央の正社員を募集しています。児童指導員等の資格要件とあわせて、普通自動車運転免許が必要です。
| 雇用形態 | 正社員(正規雇用) |
|---|---|
| 勤務先 | SHIP中央(山梨県中央市西花輪3637-15) |
| 主な担当 | 放課後等デイサービス・小学生中心。必要に応じて児童発達支援も担当 |
| 月給 | 226,000円〜 |
| 給与内訳 | 基本給210,000円+処遇改善手当16,000円 |
| 勤務時間 | 9:00〜18:00(休憩60分) |
| 休日 | 土日祝休み・年間休日120日以上 |
| 試用期間 | 6か月 |
| 応募資格 | 児童指導員任用資格、保育士等の募集要件に該当する方。普通自動車運転免許必須 |
| 待遇 | 社会保険、交通費支給、賞与・昇給制度、研修・資格取得支援 |
資格・免許等は個別に確認します。賞与・昇給の詳細、交通費の支給条件、試用期間中の待遇などは、最新の求人情報や面談でご確認ください。正式な労働条件は、採用時の労働条件通知書等でご確認いただきます。
正社員を中心に募集していますが、フルタイムパートでの勤務もご相談いただけます。
上の表は正社員の条件です。フルタイムパートの給与・勤務条件は別途ご案内します。
資格相談から見学・応募まで、何を確認すればよい?
まずは求人詳細で勤務時間・送迎業務・応募資格を確認し、見学・応募フォームからご相談ください。フォームには「SHIP中央・正社員希望」「教員免許の応募資格について相談したい」など、ご希望が分かるようにお書き添えいただくとスムーズです。
資格相談では、お持ちの免許の校種・種類、取得時期、学校での勤務経験の有無をお伝えください。学校で働いたことがなくても、そのままお知らせいただいて構いません。有効性や必要書類が分からない場合も、確認したい点としてお伝えください。
見学では、子どもとの関わりに加え、記録の仕方、相談相手、送迎、学校休業日の仕事についても確認してみてください。そのうえで応募を考え、面談では入職時期や条件をすり合わせていきます。見学したからといって、必ず応募する必要はありません。
教員免許をお持ちの方から、よくある質問
Q.教員として働いた経験がなくても応募できますか?
教員免許による児童指導員任用資格のルートには、教員としての勤務経験年数は定められていません。学校勤務の経験がない方も、資格要件と今回の募集条件を満たせば応募対象になり得ます。免許状の種類・有効性、自治体の取扱いなどを個別に確認するため、まずはご相談ください。
Q.特別支援教育の経験がなくても大丈夫ですか?
特別支援教育の経験がない方も、募集要件を満たしていれば応募対象になり得ます。入職後は、障害児福祉の制度や発達支援の方法を新しく学ぶ必要があります。経験がないことを隠さず、どのように業務を覚えていくかも見学・面談で確認してください。
Q.学校を辞めることを決めていなくても見学できますか?
はい。転職を決める前の見学やお問い合わせも受け付けています。仕事内容や職場の雰囲気を確認し、ご自身に合う働き方かを考えていただければと思います。現在のお仕事や入職時期の希望も、面談でご相談ください。
教員免許を、次のキャリアでも活かしたい方へ
教員免許を取得するまでに学んだことや、学校での経験は、学校以外の仕事でも活かせる可能性があります。学校勤務の経験がない方にとっても、教育について学んだことを出発点に、新しい専門性を身につける道があります。
転職を急いで決める必要はありません。まずはご自身の免許で応募できるか、どのような仕事を担うのかを確認するところから始めてみてください。
「自分の教員免許で応募できるか知りたい」「学校以外で子どもと関わる仕事に興味がある」「実際のSHIP中央を見てみたい」という方は、求人情報をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせください。

