「読むのも書くのも遅い」「計算になると手が止まる」。学習の心配が重なると、何から相談すればよいか迷うことがあります。
最初から「国語が苦手」「算数が苦手」とまとめず、一つの課題の中で、どこまでは取り組めているかを確かめてみましょう。この記事では、家庭や支援の場で相談の手がかりを集める方法を紹介します。診断や原因を判定するチェックではありません。
「読む・書く・計算」を、別々に眺めてみる
同じプリントでも、問題を読む、意味を考える、計算する、答えを書くという過程があります。全体の点数や終わるまでの時間だけでは、困る部分が見えないことがあります。
新しいテストを増やすより、普段の宿題やノートを一つ使って、手が止まる場面を見てみてください。本人が嫌がる場合は無理に続けず、見えている範囲を相談材料にします。
読むこと:文字を読む場面と、意味を考える場面
文字を声に出して読むときに止まるのか、読めても内容を説明すると難しいのか。まずは様子を分けて確かめます。
例えば、大人が問題文を読んだときには答えを考えられることがあるなら、その違いを学校へ伝える材料になります。ただし、読み上げをした一回の結果から、苦手の原因や必要な支援を断定しません。
家庭で読み上げなどを試す際は課題の目的に配慮し、学校へ提出する課題の扱いは担任と相談しましょう。
書くこと:考えが浮かぶことと、文字にすること
「何を書くか分からない」と「言いたいことはあるけれど書くのが大変」は、相談したい内容が異なります。
本人が話した内容を聞いた後に、「最初の一文はどうする?」と一緒に考える、見本を近くに置く、取り組む部分を短く区切る、といった工夫が考えられます。
字の形だけでなく、疲れや痛み、取り組む量にも目を向けてください。痛みを我慢して書き続けさせず、学校や必要な相談先と方法を考えます。
計算:答えを出す前の、どの手順で止まるか
数字を読み取る、式を選ぶ、計算する、位をそろえて書く、答えを確認する。計算の課題にも複数の手順があります。
例えば、口頭では計算できても筆算で位がずれる場合は、「計算が全部分からない」とまとめず、実際のノートを見ながら相談できます。
物を動かして数を確かめる、一つの手順だけ見本を示すなども、試す方法の例です。その子に合うとは限らないため、取り組みやすさと負担を見ながら考えます。
ゆうた先生『勉強が苦手』を、どの場面で難しくなるかに分けてみましょう。
相談メモは、3行からで大丈夫です
- 取り組んだもの:どのプリントや教科書か。
- 止まったところ:読む・考える・書くなど、分かる範囲で。
- 手助けと反応:何をしたら進めたか、まだ難しかったか。
例えば「文章題。自分で読むと途中で止まる。大人が一文ずつ読むと、式を選べる問題があった」と書けます。これは記入例で、利用児の事例ではありません。
すべてを記録する必要はありません。本人の「ここが分からない」「これは疲れる」という言葉も、同じように大切な情報です。
STEPでは、取り組む内容や方法を相談します
個別支援・指導教室STEPは、1枠最大4人の少人数制です。同じ時間枠で、それぞれが個別に設定した内容に取り組みます。マンツーマンや講師1名対4名を保証するものではありません。
読む・書く・計算などの課題に加え、本人が理解しやすい説明や取り組み方について相談できます。普段のノートや、家庭で気付いたことをお知らせください。
「まだ困っている部分を説明できない」という段階でも構いません。対応できる内容や利用条件は、面談・体験等で確認します。
家庭だけで方法を決めず、一緒に整理していきましょう
学習量を増やす前に、どこで難しくなり、どんな手がかりがあると取り組めるかを、学校や相談先と共有してみてください。本人が無理なく学ぶことと、保護者が抱え込みすぎないことも大切です。
課題の内容や方法から相談するSTEPと、自主学習を支えるてらこやの違いは、教室の比較ガイドでご案内しています。

