宿題の時間になると、何度も「やりなさい」と声をかけてしまう。子どもも保護者も疲れて、最後は言い合いになる。そんなとき、声かけを増やす前に「どの部分で止まっているか」を一つ確かめてみませんか。
宿題が進まない理由は一つではありません。この記事では、家庭で試す工夫の例を、準備・内容・量・疲れの4つから整理します。特定の診断や原因を決めるためのチェックではありません。
1.始めるまでの準備で止まっていないか
「宿題をする」には、連絡帳を見る、プリントを探す、筆箱を出す、取り組む場所へ移る、といった手順があります。
最初の工夫として、机の上に今日使う物だけを並べ、「まずプリントを出そう」と一つの動作を伝える方法があります。「宿題を全部やる」から、始めの一歩を小さくしてみます。
例えば、プリントを出した後は自分で進められるなら、困っているのは問題の理解より、取りかかる手順かもしれません。この場面だけで原因を断定せず、数回の様子を見てみましょう。
2.問題の内容と、答え方を分けて見てみる
問題が分からないのか、読みに時間がかかるのか、答えは分かっても書くのが大変なのか。同じ「止まる」でも、確かめたいことが異なります。
例えば、口頭では答えられるのに書き始めない場合、「何を書けばよいか分からない?」「書く量が多い?」と、答えやすい聞き方に変えてみます。
読み上げや口頭での確認などを試す場合は、課題の目的や学校の方針にも配慮します。家庭だけで宿題の形式を恒常的に変えるのではなく、取り組みやすかった方法を担任へ伝え、相談してみてください。
3.終わりの見通しがあるか
ページ全体を見ただけで負担を感じる場合は、「最初にこの2問を確かめよう」と、取り組む部分を指で示す方法があります。
これは残りを無断で省くという意味ではありません。小さく区切って様子を見ながら、量の調整が必要なら学校と相談するための工夫です。
区切りを決めるときは、大人だけで決めず「ここまでならどう?」と本人にも聞いてみましょう。区切ることで急がせたり、次々に量を増やしたりしないことも大切です。
4.疲れや生活の流れも確かめる
帰宅直後と休息後では、取り組みやすさが違うことがあります。空腹、眠気、体調、その日の学校生活も含めて様子を見てください。
毎日同じ時刻に終えることだけを優先せず、本人と「いつ始めるとよさそうか」を相談してみます。保護者が長時間付きっきりになる方法を、唯一の正解にする必要はありません。
強い苦痛や体調の変化が続く場合は、宿題の工夫だけで抱え込まず、学校や必要な相談先へ知らせてください。
ゆうた先生『やらない』の前に、どこで止まっているかを一緒に確かめてみましょう。
家庭と学校で共有するなら、短いメモで
次の3点があれば、相談のきっかけになります。
- どこで止まったか:文章題を読むところ、答えを書くところなど。
- どんな手助けをしたか:最初の一文を一緒に読む、使う物を並べるなど。
- その後どうだったか:自分で進めた、まだ難しかった、疲れが強かったなど。
例えば、「計算式は口頭で答えられたが、文章を写すところで止まった。最初の行を一緒に確認すると書き始めた」と伝えられます。これは記入例で、実際の利用児の事例ではありません。
取り組み方から相談したいときは、STEPへ
個別支援・指導教室STEPでは、学習や日々の課題について、一人ひとりに合わせた内容を相談します。1枠最大4人の少人数制で、同じ時間枠の中でも、それぞれが個別の内容に取り組みます。マンツーマンを保証するものではありません。
「宿題を代わりに終わらせてほしい」ではなく、「どこが難しいかを整理し、取り組める方法を考えたい」という希望もお知らせください。普段のノートや、家庭での短いメモが相談の材料になります。
自主学習の場を探している場合はSTEPてらこやという選択肢もあります。利用目的や必要な手助けが異なるため、STEPとSTEPてらこやの違いもご覧ください。
親子だけで抱えず、今困っている一つから
すべての原因を家庭で調べてから相談する必要はありません。「この場面で止まる」「この方法では少し進めた」という一つの情報から、相談を始められます。
教室の利用条件や対応できる内容は、最新の案内と相談時にご確認ください。

