学校での経験は、福祉の仕事でも活かせる?
「学校で働いてきた経験を、別の場所でも活かせるだろうか」
「子どもへの支援は続けたいけれど、学校以外の仕事も知ってみたい」
「特別支援教育の専門家ではないけれど、放課後等デイサービスで働けるのだろうか」
そのように考えている先生方もいると思います。
株式会社THE SHIP代表の土屋です。
私は特別支援学校で6年間、教員として勤務した後、障害児福祉の分野へ移りました。
学校と放課後等デイサービスでは、制度も役割も異なります。
一方で、学校で積み重ねてきた経験が活かせる場面もたくさんあります。
授業を組み立てること、子どもの様子を観察すること、集団の中で一人ひとりに目を向けること、保護者や同僚と情報を共有すること。
それらは、放課後等デイサービスでも大切な力です。
今回は、実際の教員経験が児童指導員の仕事に活きる5つの理由と、新しく学ぶ必要があることについて紹介します。
通常学級の担任や講師として勤務してきた方も、ご自身の経験と重ねてお読みください。
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※以下の支援場面は一般的な説明例であり、特定の利用児童の実例ではありません。
1.子どもの小さな変化を捉える経験が活きる
学校では、授業中だけでなく、休み時間や給食、清掃、登下校など、さまざまな場面で子どもの姿を見ています。
「今日はいつもより発言が少ない」
「休み時間には友達とやり取りできていた」
「授業では取り組みにくそうだったけれど、個別に説明すると理解できた」
こうした観察の積み重ねは、放課後等デイサービスでも役立ちます。
例えば、集団活動になかなか参加できない子どもがいたとします。
そのとき、参加できたかどうかだけを見るのではなく、
「どの場面までは参加できていたのか」
「どんな説明や環境だと取り組みやすかったのか」
「本人は何をしたいと考えていたのか」
といったことに目を向けます。
そして、本人の様子を記録し、次の支援を考えます。
学校で培った観察力は、子どもを評価するためだけでなく、その子が力を発揮しやすい条件を見つけるためにも活かすことができます。
2.授業づくりの経験が、活動の組み立てに活きる
教員は、子どもにどのような力を身につけてほしいかを考え、授業の内容や教材、説明方法を組み立てています。
同じような考え方は、放課後等デイサービスでも重要です。
例えば、小集団でカードゲームをするとします。
単にゲームを楽しむだけでなく、
「順番を待つ」
「友達に自分の希望を伝える」
「負けたときに気持ちを整理する」
など、子どもごとに異なる目標を考えることがあります。
また、ルールが難しい子どもには、説明を短くしたり、見本を見せたり、ゲームの一部だけに参加できる方法を用意したりします。
学校の授業づくりでも、子どもの理解に合わせて教材を変えたり、課題を段階的にしたりすることがあると思います。
その経験は、活動を子どもに合わせて調整する場面で役立ちます。
ただし、学校の授業をそのまま放課後等デイサービスに持ち込むわけではありません。
福祉の場では、子どもの生活や本人の希望、個別支援計画に基づく目標も踏まえながら活動を考えていきます。
3.集団を見ながら、一人ひとりの参加方法を考える力が活きる
教員の仕事では、集団全体の様子を見ながら、一人ひとりへの関わり方を調整する場面が多くあります。
放課後等デイサービスでも、個別支援に加えて小集団や集団で活動することがあります。
例えば、5人で運動遊びをするとします。
同じルールで全員が参加できるとは限りません。
ルールを理解して活動できる子もいれば、何をするのか分からず立ち止まってしまう子もいます。
順番を待つことが難しい子もいるかもしれません。
そんなとき、
「参加人数を減らしてみようか」
「順番を写真で示してみようか」
「最初は職員と一緒に取り組んでみようか」
と考えます。
集団活動を成立させることだけを目的にするのではなく、それぞれの子どもが無理なく参加できる方法を考えることが大切です。
通常学級での担任経験も、特別支援教育での経験も、それぞれ異なる視点から活かせる場面があります。
4.記録と情報共有の経験が、チーム支援に活きる
学校では、指導記録や引継ぎ、保護者との面談、校内での情報共有などを行います。
これらの経験も、放課後等デイサービスで役立ちます。
例えば、ある子どもについて、
「今日は活動に参加できなかった」
という情報だけが共有されたとします。
しかし、それだけでは次にどんな支援をすればよいか分かりにくいかもしれません。
「活動の説明を聞いていたが、開始時に席を離れた。職員が個別に見本を示すと、最初の1回だけ参加した」
という記録であれば、子どもの様子と支援者の関わりが、より具体的に伝わります。
実際に見聞きした事実と、その背景についての解釈を分けることも重要です。
放課後等デイサービスでは、児童発達支援管理責任者や管理者、児童指導員、保育士など、複数の職員がチームで支援を行います。
一人の職員だけが子どものことを理解していても、継続した支援につながらない場合があります。
教員として培った記録や情報共有の経験は、チームで子どもを支える場面で活かせます。
5.学校生活への理解が、家庭・学校との連携に活きる
放課後等デイサービスを利用する小学生は、学校でも日々さまざまな経験をしています。
授業での参加、休み時間の友達との関わり、給食、係活動、行事などです。
学校で働いた経験があると、こうした場面を具体的にイメージしながら、子どもの様子を考えることができます。
例えば、学校では集団活動に参加しにくいけれど、放課後等デイサービスでは少人数の活動に参加できる子どもがいたとします。
その違いを、
「学校ではできないけれど、事業所ではできる」
という単純な比較で捉えるのではなく、
「人数や活動の内容が違うからかな」
「見通しの示し方が違うのかな」
「関わる大人や友達との関係が影響しているのかな」
と考えます。
学校と事業所では環境も役割も違うため、子どもの姿が異なることは不自然ではありません。
両方の場面での姿を手がかりに、子どもが力を発揮しやすい条件を考えていきます。
学校での経験は、先生方の立場や学校生活の流れを理解しながら、保護者や関係機関と連携する際にも役立ちます。
もちろん、情報共有にあたっては、本人・保護者の意向や個人情報の取扱いに配慮する必要があります。
特別支援学級・特別支援学校での経験をさらに活かしたい方には、特別支援教育の経験とSHIPの仕事もご紹介しています。
教員経験があっても、新しく学ぶことがあります
ここまで、教員経験が活きる場面を紹介しました。
一方で、学校での経験があれば、すぐに放課後等デイサービスの仕事をすべて理解できるわけではありません。
例えば、障害児福祉の制度や個別支援計画、支援記録、送迎、安全管理、保護者との契約に関わる仕組みなど、学校とは異なる内容があります。
また、学校では授業や学級経営を中心に業務を行いますが、放課後等デイサービスでは、遊びや生活場面を含めて、子どもの発達や日常生活を支えることが仕事の中心になります。
どちらが優れているということではなく、役割が異なるのです。
そのため、教員としての経験を活かしながら、新しく学び、必要に応じてこれまでのやり方を見直す姿勢が大切だと思います。
学校を離れたら、働き方はどう変わる?
放課後等デイサービスでは、学校がある日と長期休業日で仕事の流れが変わります。
学校がある日は、子どもたちが来所する前に活動や教材の準備、記録、情報共有などを行います。
学校が終わった後は、子どもたちへの直接支援が中心になります。
夏休み・冬休み・春休みなどは、日中から子どもたちが利用するため、通常の平日とは支援や活動の組み立てが異なります。
また、送迎や保護者対応なども業務に含まれます。
学校の長期休業期間に合わせて仕事が休みになるわけではありません。
転職を考える際は、勤務時間だけでなく、実際の仕事の流れや休憩、残業、休日出勤なども確認していただきたいと思っています。
働く場所を選ぶ際の視点は、保育士・教員から放課後等デイサービスへの転職でも紹介しています。
SHIPでは、教員経験を活かしながら支援を考えることを大切にしています
SHIPの事業所理念は、
「子どもたちに対し真摯に向き合い、一人ひとりの発達の最近接領域を見極め、そこに働きかける支援を行う。」
です。
子どもが今一人でできること。
適切な支援があればできること。
まだ難しいこと。
それらを丁寧に見極めながら、次の成長につながる支援を考えます。
そのために、子どもの様子を観察し、必要な支援を組み立て、実際に関わり、結果を振り返ることを大切にしています。
教員としての経験がある方には、これまでの実践で培ってきた力をぜひ活かしていただきたいと思っています。
同時に、自分の経験だけを正解とせず、他の職員と相談しながら、新しい視点も取り入れていけることを大切にしています。
SHIP中央では放課後等デイサービスの正社員を募集しています
株式会社THE SHIPでは、山梨県中央市のSHIP中央で、放課後等デイサービスを中心に勤務する正社員を募集しています。
主に小学生の支援を担当し、必要に応じて未就学児の児童発達支援にも関わります。
主な募集条件
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 勤務先 | SHIP中央(山梨県中央市西花輪3637-15) |
| 雇用形態 | 正社員(正規雇用) |
| 主な業務 | 放課後等デイサービス(小学生中心) |
| 月給 | 226,000円〜 |
| 基本給 | 210,000円 |
| 処遇改善手当 | 16,000円 |
| 勤務時間 | 9:00〜18:00(休憩60分) |
| 休日 | 原則土日祝休み・年間休日120日以上 |
| 試用期間 | 6か月 |
| 応募資格 | 児童指導員任用資格、保育士等の募集要件に該当する方 |
| その他 | 普通自動車運転免許必須。社会保険、交通費支給、賞与・昇給制度等あり |
※行事による休日出勤、振替休日、賞与・昇給等の具体的な条件は、最新の求人情報や面談時にご確認ください。
教員免許をお持ちの方は、免許の種類や有効性、自治体の取扱い等を個別に確認したうえで、応募資格についてご案内します。
免許による応募資格の確認については、教員免許を活かして児童指導員として働くための案内をご覧ください。
正社員を中心に募集していますが、フルタイムパートでの勤務もご相談いただけます。給与・待遇は正社員とは異なります。
転職する前に、一度SHIP中央を見学してみませんか?
教員経験が活かせる仕事は、学校だけではありません。
これまで子どもたちと関わりながら積み重ねてきた経験を、新しい分野で活かす道もあります。
ただし、転職を急いで決める必要はありません。
学校と福祉では仕事内容も働き方も異なります。
自分がこれまで培ってきた力を、どのように活かせるのか。
新しく何を学ぶ必要があるのか。
自分の生活や働き方に合っているのか。
そうしたことを確認しながら、次のキャリアを考えていただければと思っています。
SHIP中央では、応募前の見学やお問い合わせも受け付けています。
「学校での経験を活かせるか聞いてみたい」
「実際の仕事内容を知りたい」
「福祉への転職に少し興味がある」
という段階でも構いません。

