「放課後等デイサービスって、子どもと一緒に遊ぶ仕事?」
「児童指導員は、実際にはどんなことをしているの?」
「学校の先生や保育士の経験は活かせる?」
放課後等デイサービスの求人を見て、このように感じる方もいると思います。
放課後等デイサービスでは、学校が終わった後や長期休暇などに、支援を必要とする子どもたちと関わります。
しかし、その役割は単に子どもを預かることではありません。
子どもが学校や家庭、地域の中で生活していくために、
「今、この子は何に困っているのか」
「どんな力を身につけると生活しやすくなるのか」
「本人が力を発揮できる環境はどんなものか」
を考えながら支援していく仕事です。
この記事では、放課後等デイサービスで働く児童指導員の主な仕事内容や、小学生への支援で大切にしたい考え方を紹介します。
SHIP中央の放課後等デイサービスでは、主に小学生への支援を行っています。
放課後等デイサービスとは?
放課後等デイサービスは、学校に通う障害のある子どもや、発達に支援が必要な子どもなどが、放課後や学校休業日に利用する福祉サービスです。
利用している子どもの年齢や発達、困っていることは一人ひとり違います。
たとえば、
- 友だちとの関わりが難しい
- 気持ちをうまく伝えられない
- 予定の変更が苦手
- 負けると気持ちが崩れてしまう
- 学習に難しさがある
- 集団の中で疲れやすい
- 自分から助けを求めることが難しい
- 身の回りのことに支援が必要
など、さまざまです。
児童指導員は、こうした子どもたちの姿を理解し、一人ひとりに合わせた支援を考えていきます。
放課後等デイサービスの児童指導員の仕事内容
1.子どもへの直接支援
児童指導員の中心的な仕事は、子どもへの直接支援です。
- 遊び。
- 運動。
- 学習。
- 制作。
- 小集団活動。
- 友だちとの関わり。
- 生活に必要な活動。
こうしたさまざまな場面を通して支援します。
ただし、活動を行うことそのものが目的ではありません。
たとえば、みんなでゲームをするとします。
その中でも、
- 順番を待つ。
- 相手を見る。
- ルールを理解する。
- 負けたときの気持ちを整える。
- 困ったときに助けを求める。
- 相手に伝える。
など、さまざまな経験があります。
一つの遊びの中にも、子どもの成長につながる機会がたくさんあります。
児童指導員は、子どもの現在の姿を見ながら、何を経験してほしいのかを考えて関わります。
2.子どもの行動を観察する
支援で特に大切なのが、「子どもの行動をよく見ること」です。
たとえば、ある子が突然怒ったとします。
表面的には、
「すぐ怒る子」
に見えるかもしれません。
しかし、その前に何があったのかを見ると、
- ルールが分からなかった。
- 負けることが不安だった。
- 友だちの言葉を違う意味で受け取った。
- 疲れていた。
- 自分の気持ちをうまく言葉にできなかった。
- 予定が急に変わった。
など、さまざまな背景が考えられます。
大切なのは、
「怒ることをどう止めるか」だけを考えないこと。
なぜその行動が起きたのかを考え、次に同じような場面になったときにどう支援するかを考えます。
「困った子」ではなく「困っている子」として見る
大人から見ると困った行動でも、子どもの立場から見ると、
「どうしたらいいか分からない」
というサインであることがあります。
- 指示を聞かない。
- 切り替えられない。
- 友だちとトラブルになる。
- 活動に参加しない。
- すぐに怒る。
その行動だけを見て、
「もっとちゃんとしよう」
「言うことを聞こう」
と伝えても、根本的な解決にはならないことがあります。
SHIPでは、
「この子は何に困っているのだろう」
と考えることを大切にしています。
子どもの行動を変えることだけでなく、大人の伝え方や活動の内容、環境についても考えます。
小学生への支援で大切にしたいこと
未就学の子どもと比べて、小学生になると生活する世界が広がります。
- 学校。
- 友だち。
- 習い事。
- 家庭。
- 地域。
その中で求められることも増えていきます。
だからこそ、放課後等デイサービスでは「その場でできるようになること」だけではなく、
実際の生活につながるか
という視点が重要になります。
自分の気持ちを伝える
- 困ったとき。
- 嫌だったとき。
- 分からないとき。
- 休みたいとき。
- 助けてほしいとき。
自分の状態を相手に伝えられることは、とても大切な力です。
大人がすべて先回りして支援するのではなく、
「手伝って」
「分からない」
「もう一回教えて」
「少し休みたい」
など、本人なりの方法で伝えられることを目指します。
友だちとの関わり
小学生になると、友だちとの関係も複雑になっていきます。
自分の希望だけではなく、相手の希望もあります。
ゲームにはルールがあります。
勝つこともあれば負けることもあります。
思い通りにならないこともあります。
こうした場面を単なるトラブルとして終わらせるのではなく、
「次はどうしたらよかったかな」
と一緒に振り返ることも支援になります。
気持ちを切り替える
楽しいことを終わらせる。
負けた気持ちから立て直す。
予定が変わる。
思っていたことと違うことが起きる。
学校や家庭では、このようなことがたくさん起こります。
「早く切り替えて」
だけでは難しい子もいます。
- 見通しを伝える。
- 残り時間を分かりやすくする。
- 次に何をするか示す。
- 落ち着ける場所をつくる。
- 本人と一緒に対処方法を考える。
その子に合った方法を探していきます。
学習への支援
放課後等デイサービスでの学習支援は、単に宿題を終わらせることだけではありません。
なぜ問題が難しいのか。
文章の意味が分かりにくいのか。
問題量が多く感じるのか。
注意を向け続けることが難しいのか。
書くことそのものに負担があるのか。
どこでつまずいているのかを考えます。
必要に応じて、課題量、提示方法、環境などを調整します。
支援記録を書くことも重要な仕事です
その日の支援が終わったら、子どもの様子を記録します。
支援記録には、
- どんな場面だったか
- どんな行動があったか
- 職員がどう支援したか
- その結果どうなったか
- うまくいったこと
- 難しかったこと
- 次回どのように関わるか
などを残していきます。
記録は、「今日○○をしました」という日記ではありません。
次の支援を考えるための情報です。
そして、担当した職員だけでなく、他の職員が子どもの姿を理解するためにも重要です。
職員同士で支援について考える
児童指導員は、一人で支援する仕事ではありません。
- 管理者。
- 児童発達支援管理責任者。
- 保育士。
- 他の児童指導員。
- 専門職。
それぞれの職員が見た子どもの姿を共有します。
たとえば、
「最近、宿題を始めるまでに時間がかかる」
という姿があったとします。
単純に「やる気がない」と考えるのではなく、
学校で疲れているのではないか。
何をすればいいか分かっていないのではないか。
課題が難しくなっているのではないか。
少し休んでからの方が取り組めるのではないか。
複数の視点から考えます。
一人の見方だけで決めつけないことが大切です。
保護者との連携
子どもの生活を考えるうえで、家庭での様子は非常に重要です。
事業所では落ち着いて見えても、家庭ではとても疲れていることもあります。
反対に、家庭では見られなかった力を、事業所で発揮していることもあります。
そのため、
「今日はこれができました」
という報告だけではなく、
最近どんなことに困っているのか。
家庭ではどのような様子なのか。
保護者は何を心配しているのか。
を確認しながら支援します。
学校との連携が支援につながることもある
小学生の生活の中心の一つは学校です。
放課後等デイサービスだけで子どもの姿を見ていると、分からないこともあります。
学校ではどう過ごしているのか。
授業中はどうなのか。
休み時間はどうなのか。
どのような場面で困っているのか。
必要に応じて情報を共有し、支援を考えます。
事業所でできることが、学校や家庭でも活かせる形になることが理想です。

放課後等デイサービスの1日の流れ
事業所によって異なりますが、学校のある日には次のような流れがあります。
午前〜子どもが来るまで
- その日の利用児童の確認
- 職員間の情報共有
- 活動準備
- 教材準備
- 支援記録やケースの確認
- 環境整備
- ミーティング
などを行います。
学校終了後
子どもたちを迎え入れます。
学校でどのように過ごしてきたのか、表情や様子も確認します。
学校を一日頑張った後なので、すぐに活動を始めることが良いとは限りません。
必要に応じて休憩したり、好きな活動から始めたりすることもあります。
活動・個別支援・小集団支援
それぞれの子どもの目標に合わせて、
- 運動
- コミュニケーション
- 学習
- 遊び
- ソーシャルスキル
- 生活に関する活動
- 集団活動
などを行います。
帰宅
子どもの様子を保護者へ共有し、帰宅します。
事業所によっては送迎業務もあります。
SHIP中央の募集記事にも送迎業務が含まれています。担当する業務は募集内容をご確認ください。
記録・振り返り
支援が終わった後、その日の記録を作成します。
必要があれば職員同士で情報を共有し、次回の支援について確認します。
放課後等デイサービスの仕事で難しいこと
子どもによって必要な支援が大きく違うことは、この仕事の難しさの一つです。
同じ方法が全員に通用するわけではありません。
昨日うまくいった方法が、今日はうまくいかないこともあります。
また、小学生になると子ども自身の考えや気持ちもよりはっきりしてきます。
支援者が「良い」と思うことを押しつけるのではなく、本人の気持ちを尊重しながら支援を考えることが必要です。
だからこそ、
「正解を知っている人」
よりも、
「目の前の子どもを見ながら考え続けられる人」
が重要だと私たちは考えています。
児童指導員として働く面白さ
放課後等デイサービスでは、子どもの小さな変化を近くで見ることができます。
以前は負けるとすぐにゲームをやめていた子が、
「もう一回やる」
と言えた。
困ったときに黙り込んでいた子が、
「手伝って」
と言えた。
友だちとのトラブルの後に、
「さっきは嫌だった」
と自分の気持ちを伝えられた。
宿題を始めることが難しかった子が、自分でやる順番を決められた。
そうした一つひとつの変化が、将来の生活につながっていきます。
すぐに結果が出る仕事ではありません。
だからこそ、小さな変化を見つけられたときに、この仕事の面白さを感じます。
教員や保育士の経験も活かせます
学校で働いていた方であれば、
子どもの学習を見る視点。
分かりやすく伝える力。
集団の中で子どもを見る力。
保育士であれば、
遊びを広げる力。
生活場面を支える力。
子どもの変化に気づく力。
こうした経験は放課後等デイサービスでも活かせます。
ただし、これまでと同じ方法をそのまま使うという意味ではありません。
これまでの経験に、
「一人ひとりの発達や行動の背景を見る視点」
を加えていくことで、支援の幅を広げていきます。
SHIP中央では小学生への支援を行っています
山梨県中央市にあるSHIP中央では、児童発達支援と、小学生を中心とした放課後等デイサービスを行っています。
SHIPでは、子どもの行動だけを見て評価するのではなく、
「なぜその行動が起きているのか」
「何に困っているのか」
「環境を変えることでできることはないか」
を考えることを大切にしています。
現在、SHIP中央では児童発達支援・放課後等デイサービスに関わる正規職員を募集しています。
「もっと一人ひとりの子どもについて考える支援がしたい」
「教員や保育士としての経験を発達支援に活かしたい」
「小学生の支援について学びたい」
という方は、ぜひ募集内容をご覧ください。
応募前の見学からでも構いません。
実際の子どもたちや職員、支援の様子を見てから、ご自身に合う職場かどうか考えていただければと思います。
ほかの職種や働き方については、採用トップをご覧ください。

